記号辞典〜コンピューターにおける記号の意味と使われ方〜
はじめに
キーボードではアルファベットの他に、記号が約30種類打てるようになっています。それらは元々は文書での特定の役割を持っていましたが、プログラミング言語などに用いられるようになってから意味合いが変化しています。このページでは、それぞれの記号の意味・使われ方を説明します。
-(マイナス記号、ハイフン)
- マイナス記号として: 減算の演算子。二項演算子として使われる場合(2-1など)と、単項演算子として使われる場合(-1など)がある
- ハイフンとして: 一つの単語を複数の行に分けて書くとき、前の行の最後に置かれる
- ハイフンとして: 英語で、複数の語から成る形容詞の、構成する語の間に置かれる(ten‐year‐old girlなど)
- ハイフンとして: 電話番号や住所の数字部分などの区切りとして使われる
- 日本語入力時、長音(ー)の入力に用いられる
- 長音(ー)は語尾に使われる(「私はあざみちゃんなのー。」など)
- よく使われる"-"はハイフンマイナスと呼ぶ
- 「−」を変形させた¬は、否定を表す
- 差集合の二項演算記号としても使われる。\(バックスラッシュ)を用いることもある
- C言語などでは--をデクリメント演算子に使う
- Wikiでは箇条書きに使う(--でもう1段階下の階層)
- HTMLなどでは<!--と-->で囲むとコメントアウトできる
- Mathematicaで->はルールを表す({x,x^2,a,b} /.x->3で{3,9,a,b}など)
- --や--------などいくつか並べて段落の区切りに使う(メールの署名など)
- 全角の-(マイナス)、―(ダッシュ)、‐(ハイフン)、ー(長音)との違いに注意
- 顔文字として口の部分や目の部分として使う((-_-)、(^-^)など)
+(プラス記号)
- 数学においての加算の演算子。二項演算子として使われる場合(2+1など)と、単項演算子として明示的に使われる場合(+1など)がある
- 数学において論理和として使う場合もある
- 「+」を円で囲んだ記号は、直和集合や排他的論理和に使われる
- C言語などでは++をインクリメント演算子に使う
- 文字列の連結にも使われる("a" + "b" = "ab"など)
- Wikiで番号付きリストを作るときに使う
- Gmailなどではユーザー名の後に付ける+以降に任意の英数字を記して複数のメールアドレスとして利用できる(ユーザー名がhogeの場合、hoge+piyo@gmail.com など)
- 顔文字として目の部分を表す((+_+)など)